生きた家を造りたかったから

モデルルームのような生活感のない家など初めから目指していませんでした。家というのは生活感があるのが当たり前なんです。人間が住んでいるのだから生活感があって当たり前ですし、ある程度ゴチャゴチャしていないと逆に私は落ち着かないです。

家を新築するときにモデルルームのようなきれいな家をたくさん見ましたが、私にはどの家も死んだような家にしか見えませんでした・・・。生きている家というのはモデルルームのような生活感がない家じゃないんです。

子供が成長した証が残るような家にしたかったので収納は普通で充分、特別な収納は必要ないと判断しました。ものが増えたら処分するのも勉強のうちです。ものを不必要なほど増やさないのも勉強のうちです。

家を生きたものとするために汚れないような壁紙を使うのもやめました。汚れたらそれも一つの我が家の思い出になるからです。そういう考えのもと、あたたかみがありある程度生活感がある家になりました。